業務改善助成金とは
業務改善助成金は、中小企業・小規模事業者が、生産性向上のための設備投資や業務改善に取り組み、従業員の賃金を引き上げた場合に、その費用の一部を助成する制度です。
対象となる取組には、パソコン・ソフトウェアの導入、業務フローの見直し、省力化機器の導入などが含まれます。
令和7年度の主な変更点
1. 申請期間と賃金引上げ期間の設定
令和7年度からは、申請期間が複数期に分けられました。
- 第1期
申請期間:令和7年4月14日~6月13日
賃金引上げ期間:令和7年5月1日~6月30日 - 第2期
申請期間:令和7年6月14日~地域別最低賃金改定日の前日
賃金引上げ期間:令和7年7月1日~地域別最低賃金改定日の前日
※第3期以降の募集は、厚生労働省のホームページにて案内予定です。
2. 助成率と生産性要件の見直し
- 生産性要件が廃止されました。
- 助成率は以下のとおり変更されました:
- 引上げ前の事業場内最低賃金が 1,000円未満:助成率 4/5
- 引上げ前の事業場内最低賃金が 1,000円以上:助成率 3/4
3. その他の変更点
- 年間申請上限額の設定:1事業主あたり年間600万円まで。
- 対象労働者の要件変更:「3か月以上」から「6か月以上の継続雇用」に。
- みなし大企業の除外:大企業と密接な関係にある企業は対象外に。
4. 留意点
- 申請日以降に賃金引上げを行う必要があります。
- 引上げ後の賃金は、就業規則や労働契約書に明記する必要があります。
- 段階的な(複数回に分けた)賃金引上げは対象外です。
制度の詳細や最新情報については、厚生労働省の公式ページをご確認ください。
001471312.pdf